クラウドの写真とバックアップ|消した後に戻せる場所を確かめる
同期された写真が端末のバックアップにも入るとは限りません。原本の保存と小さな復元テストで、回復できる範囲を確認します。
スマホでもパソコンでも同じ写真が見えると、どちらかに残っている気がします。しかし iCloud 写真では、端末で削除した写真が他の利用端末からも削除されます。Apple は、その写真が iCloud バックアップに重ねて保存されるわけではないとも説明しています。12
容量を空ける前に、戻す場所を確かめておきましょう。間違って消した写真を、どのコピーから復元するつもりなのか。自分の設定に当てはめると、確認する箇所がはっきりします。
端末の故障と誤削除を分けて考える
スマホが壊れたとき、新しい端末に設定を戻せることは役に立ちます。一方で、同期している写真を以前に削除した場合は、その写真用の復元方法を調べる必要があります。
iCloud バックアップには、すでに iCloud と同期しているものを除く端末情報が含まれます。iCloud 写真を利用するかどうかで、写真やビデオの扱いも変わります。2 端末のバックアップが成功したという表示だけで、すべてのデータの保護を判断しないほうがよいでしょう。
| 保存の仕組み | 主な役目 | 確認すること |
|---|---|---|
| 同期するライブラリ | 現在の情報を端末間で揃える | 削除や変更も伝わるか |
| 端末のバックアップ | 対象の端末情報を戻す | 同期済みデータの対象外範囲 |
| ごみ箱や復元機能 | 条件内で変更を取り消す | 保存条件と完全削除の扱い |
| 別に書き出したファイル | 保存した内容を取り出す | 原本が揃い、単独で開けるか |
各社の説明をもとに確認点を整理しました。復元範囲は、保存した内容とサービスの条件で決まります。12345
ごみ箱を空にする前に確認する
Apple は「最近削除した項目」からの復元を案内しています。Microsoft は、OneDrive のごみ箱から完全に削除された項目は復元できないと説明しています。14
こうした場所は誤操作への助けになりますが、利用条件があります。整理の最後に空にする前に、戻す必要のあるものがないか確認してください。他社サービスの経験を、そのまま別の保存先に当てはめないことも大切です。
サムネイルと原本を区別する
iCloud 写真のストレージ最適化では、端末に省スペース版が残り、元の写真やビデオは iCloud に保存される場合があります。1 写真が表示されることと、完全な原本が手元にあることは、別々に確認します。
Apple は iCloud 内の情報をアーカイブしたり、コピーしたりする手順を公開しています。3 データの種類に合う方法を使い、書き出したファイルを実際に開いてください。
アカウントに入れない場合も想定するなら、復元時にそのアカウントからのダウンロードが必要かを調べます。普段どおりアクセスできるうちに試したい確認です。
小さなファイルで復元を練習する
不要になっても困らないテスト用ファイルを、守りたい場所に置きます。分かりやすい内容を入れ、いつもの方法でバックアップや書き出しを行います。元のファイルを残したまま、別のフォルダーに復元してください。
使う予定のアプリで結果を開きます。書類の本文が読めるか、写真や動画が目的の内容かを確認します。どのコピーを使い、どのアカウントが必要だったかも記録すると、後で迷いにくくなります。
誤削除から戻す練習なら、独立して使えるコピーを確認した後、テスト用ファイルだけで行います。削除せず、過去のバックアップから別の場所へ取り出す練習でも構いません。大切な原本を実験材料にする必要はありません。
Mac では外部ストレージを使う Time Machine の手順が公開されています。5 対象の原本が揃っているか、バックアップ範囲に含まれるかも確認します。
コピーの置き場所を決める
同じ同期フォルダーの中に別フォルダーを作っても、同じ操作の影響を受ける場合があります。どんな事故を想定するかに合わせて、復元用コピーの置き場所を決めるのがおすすめです。
ライブラリの誤削除なら、別に書き出した内容を確認する。端末ごとの紛失なら、コピーを同じ場所に置くかどうかも見直す。離して保存するほど、更新や取り出しの手間も変わります。
保存したファイルを別の場所に復元し、実際に開いて中身を確かめます。使ったコピーと操作手順を記録して、バックアップのメモと一緒に保管しましょう。
参考文献
Footnotes
-
Apple サポート — iCloud 写真の削除、原本と最適化:https://support.apple.com/ja-jp/108782 ↩ ↩2 ↩3 ↩4
-
Apple サポート — 同期とバックアップの対象範囲:https://support.apple.com/ja-jp/108770 ↩ ↩2 ↩3
-
Apple サポート — 情報をアーカイブまたはコピーする方法:https://support.apple.com/ja-jp/108306 ↩ ↩2
-
Microsoft サポート — OneDrive の復元と完全削除の制限:https://support.microsoft.com/ja-jp/office/restore-deleted-files-or-folders-in-onedrive-949ada80-0026-4db3-a953-c99083e6a84f ↩ ↩2
-
Apple サポート — Time Machine と外部ストレージ:https://support.apple.com/ja-jp/104984 ↩ ↩2
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